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nicosmic life --- 心理占星術と未完成な日々

私たちは誰でも宇宙のエネルギーを利用することができる
2ハウス――私の存在価値 私が自由に扱える資源
私の講座に出ている人は、きっと聞き飽きているサクシーデントハウスの重要性。
それに3つのグランドクロス――ハウス間の緊張のネットワークの話題は、このブログでも取り上げたことがある。
今日は、特に2ハウスに注目してみようと思う。

2ハウスは昔からお金の部屋と言われている。
個人の金運とかを見るとき、また稼ぐ能力などを見るときに注目するのが一般的な解釈だろう。
また、個人が自由に扱える財産というように理解されてもいる。
財産の中には、生まれ持った資質や能力、金銭だけでなく、物質的な財産も2ハウスだ。
牡牛座=金星の解釈から、五感が豊かな人も多いと言われている。
安全、快適な、心地よさを求める欲求も2ハウスに示されるだろう。

けれど、上記に書かれていることを上手に使いこなすには、やはり自己の存在に価値を見出さなくては、生まれ持った才能も宝の持ち腐れで終わる。
家の地下深くにレアメタルが眠っていたとしても、それがあることを知らなければならないし、発掘しなければならないし、第一、レアメタルが貴重だと知っていなければ、そもそも発掘する気にもなれないし。
発掘したとしても、それを有効利用するためには、適材適所に活かさなければならないし。
リソースというのは、扱いが意外と難しいものなのだ。

「私には何の取り柄もない…」なんてお話にならない。
「そこが長所だとしても、どうしたらいいのかわからない」これもダメ。
「長所だとわかっていても、どうしても自信が持てない…」イマイチ。

なぜ、このように自己評価が低いのか。
そういったことから、2ハウスの解釈はスタートする。
こういう状態の人は、たくさんのお金があっても、豊かな物資に恵まれていても、何一つ上手に利用できない。
むしろ、弊害になることのほうが多い。
では、どのような弊害が起こるのだろうか?

2ハウス=存在価値の問題を教えてくれたひとつに昔の私の愛読書がある。
M・スコット・ペックの「愛の心理療法」という本なのだが、これはアメリカの高校で教科書になるくらい定番の心理学書。
この本は、私のコンサルテーションの原点にもなっている。
「楽しみは後に」という章で、何カ月もの間ぐずぐずと仕事を長引かせる自分の傾向について訴えるクライアントの話がある。
彼女は、自分の好きな仕事を1時間でさっさと片付け、残りの6時間を嫌々ながら過ごしていた。
「楽しみを後回しにして苦しみを先に経験し、それを乗り越えることで楽しみを強めるという形に人生の苦楽を配分することができる。(略)ほとんどの子供は人生の早い時期、早ければ5歳頃には、この方法を学ぶ」

この「楽しみは後に」の能力が身につかなかった子供は、親に厳しすぎるが安定しないしつけを受けたか、また親が子供に愛情のこもった十分な時間を割かなかっただろうとペックは書いている。

「親が子供に注ぐ時間とその質は、どれだけ親に大切にされているかを子供に示す。(略)心の最も深いところで重んじられていると感じて、初めて子供は自分が価値のある存在だと感じるからである。私は価値のある人間だという感覚は、精神的健康に不可欠なもの」であるのだ。
まあ、大抵の親はそんなふうに上手に子育てなどできないだろうが、自己価値の感覚には両親のしつけが重要なのは言うまでもない。

「自分を価値あるものと思えば、人は、必要とされるあらゆる方法で自分を大切にする。自律性とは自分を大切にすることである。(略)もし我々が自分の価値を信じるなら、自分の時間もまた価値があると感じ、その時間を有効に使いたいと思うだろう」
前出の女性は「知的で有能な女性だったにもかかわらず、自分自身および自分の時間の価値を現実的に評価できなかった。(略)ただし、自分の時間の価値がわかるようになると、当然のことながら、自分の時間を秩序だて、大切にし、最大限に利用しようと思うようになった」

この例は、おそらく多くの人に思い当たる節があるだろう。
時間を大切に扱えないということは、つまり自分の大切な「資源」を無駄にしていることに他ならない。
これは、2ハウス=私の存在価値に関わることだ。
2ハウスの問題は、このような形で人生の至る所に表出している。

そして2ハウスは、5ハウス、8ハウス、11ハウスへと派生し、対人関係での愛情の問題やセクシュアリティ、集団の中での自己認識へと問題を広げていく。
まずは、自分の時間の使い方を見直してみよう。
そこに2ハウスの問題を解く鍵が見つかるかもしれない。

実際、大人になってから自己価値の感覚を定着されるのは難しい。
できない自分、ダメな自分を見つけては落ち込むし、嫌になるし、逃げ出したくなる。
「どうせ私は…」と自暴自棄になれば、ますます物事は悪いほうに傾く。
それでも人生は続くのだから、だったら自分を大切に扱うのに越したことはない。
「人生は意外と短い」というように、時間にさえ限りがある。
2ハウスのあらゆるものは有限なのだ。
そして、それはすべて「私」の管理下にある。
つまり「私」しか、それを扱うことはできない。

2ハウス。
みなさんは、自己のリソースを大切に扱うことができているだろうか。
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