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nicosmic life --- 心理占星術と未完成な日々

私たちは誰でも宇宙のエネルギーを利用することができる
目的のない時間 月のボイド
私は、何かと太陽の”目的”の話ばかりしているが、それにはもちろん意味がある。
太陽エネルギーを燃やすには、どうしても意識化が必要だからだ。
一生をかけ、努力して手に入れる自己。
それが太陽である。
講座でよく「これからは太陽サインの悪口を言わないように。太陽には、そんな暇などない」と話をしているが、太陽のエネルギーが停滞すれば、人生はあっという間に暗い方向に傾いてしまう。
「こう生きていくぞ!」と心に決めないと、人生は思った以上に素早く、そして漫然と過ぎ去ってしまうものなのだ。
だから、太陽を意識的に動かす必要があるということを、必要以上にしつこく話している
そして、それには目的が一番のエネルギー源になるということだ。

しかし、エネルギーを燃やし続けるためには、安定した土台が必要だ。
健全なこころ=月を長期的に維持する力=土星だ。

こころをトリートメントするには、人それぞれ、私的感覚=月にあった方法で取り組むのが望ましい。
それには目的から離れた時間、つまり月のボイドタイムに行うのがより望ましいと私は考えている。
古典をお勉強している人にはおなじみ、最近では占い手帳にも掲載されているらしいですが、そのボイドタイムは目的を持たず、こころを空っぽにするにはもってこいの期間となる。

月のボイドタイムとは、太陽系の天体とメジャーアスペクトをとらない状態のことを示す。
ほとんどのホラリー本には、「When the Moon is Void of Course nothing will happen」「meaning there is nothing you can do about it」と書いてある。
つまり、「何も起こらない」「なすすべなし」ということだ。
それが発展し、「可もなく不可もなく」「心配には及ばない」「不安定である」「結果を出す時期ではない」という意味として解釈されたりもする。

月が太陽系を持たないということは、私的感覚=月と、公的活動=太陽系が接触を持たないということ。
だから、目的を持たない時間を過ごすにはもってこいだということだ。
こころを解き放ち、自由になれるとき。
自分のこころを見つめ、静かに時を過ごすとき。
それが月のボイドタイムの楽しみ方だ。

今は太陽も初期度数にいるし、2日に1日はボイドになるし、月なんてそもそも意識する天体ではないのだから、自分の感性に応じてメンテナンスすればいい話なんだけど、みんな「活動」に追われているから、ゆっくりこころをいやすなんてなかなかできないわけで、だったら、ボイドのタイミングでプランニングしてもいいかもしれないね。
たとえば今日は、5時55分~21時43分までボイドタイム。
今日、大阪のNさんからブログに「nico先生のブログにガムランの記事が載るようになってから、 長い間、聴いていなかったガムランのCDを引っ張り出して、遠い記憶になりかけているインドネシア在住時代を思い出しながら、聴いています」とありましが、そんな時間もボイドっぽくていいね。

私は朝から、家族や友人と電話で話をしたり、私のテーマソングのひとつPierro Piccioniのアルバムを聴きながら、張り切って掃除をしたり、メモをつけたりしている。
目的を持たない時間と公的活動、このメリハリが大切なんだよね。

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