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nicosmic life --- 心理占星術と未完成な日々

私たちは誰でも宇宙のエネルギーを利用することができる
あるものを隠し、ないものを捏造する
今から20年ほど前になるだろうか。
天安門広場に立った時の照り返しと空っぽな空間と事件の映像がまったく結びつかず、とても戸惑ったことを思い出す。
ここで多くの学生の命が失われたとは。

昨日は、天安門事件からちょうど25年。
中国共産党は相変わらず、「あの日、記憶にとどめるようなことは何も起きなかった」と事実を封印している。
国内の公安機関を強化し、チベットやウイグル自治区の厳しく取り締まり、反体制活動家を牢獄に閉じ込め、デモ参加者に対する強硬な姿勢を見せる。
こんなことをいつまでも続けられるわけがないはずだが、経済成長も伴い、今のところ何とか体裁は保っている。
しかし、世界的に民主化が進む中、自由な言論、自由な思想を弾圧にも限界があるかもしれない。

6000万人以上の死者を出したといわれる文化大革命もしかり。
1968年以降、高等教育は機能を停止し、教授・教員・知識人の80%以上が追放、伝統文化は破壊され、チベットでも僧侶は殺害され、仏像は溶かされた。
その後、教育機関が安定するまで20年の年月がかかったとも言われている。
海外で教育を受ける若者が多いのも理解できる。

中国のチャートを改めて見てみると、3H=水星の機能の問題が顕著に表れている。
水星は逆行し、海王星と合。
3ハウスルーラーの火星は冥王星と合。
権力による言論の弾圧は、チャートにはこのように示されている。

BBCの取材によると天安門の事件について、このような事実があったという。

天安門事件当時はまだ生まれていない四川省の高校生は、北京五輪の最中にやっと政府が外国ニュースサイトへの接続を遮断しなくなったので、そこで「天安門虐殺について報告を読んだ」のだとか。「教科書には載っていない。この時期の歴史について私たちは何も知らない。胡耀邦や趙紫陽といった人たちが中国の指導者だったことも知らされていない」と言うこの高校生は、「なぜ教えてくれなかったの」と母親に問いただすと、外国や香港のラジオ放送を聞いて虐殺のことは知っていたが、自分の子供にそうしたことは話すべきではないと思っていた——という返事が返ってきたのだそうです。

海王星の共同体が共有している暗黙の了解も、ここにある。
それが、彼らにとって選択するべき真実なのだろう。
事実ではなく、そう思い込む必要のある真実。
それが、トランスサタニアンの力であり、怖さでもある。

水星機能は、本来、土星=検証できる事実によって管理されている。
なので、水エレメントの支配星となっている海王星、冥王星とは性質が違うため、水星との組み合わせには注意が必要だ。

だから、常に問わなくてはならない。
感情や想い、思惑、欲望のパワーによって、事実が捻じ曲げられてはいないだろうか。
知識や言論、思考、教育のアンテナは、常に外に開かれているだろうか。
それは、本当にそこにあるものなのか。
ないものがあるように感じるだけではないか。

中国のチャートは、水星が天秤座の13度10分。
2015年10月に、最後の冥王星アタックを受ける。
この時、水星=知識や言論、思考、教育は、どのような変容を迎えるのか、しっかり注目したいと思う。

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