
2日目の朝は、雨が降るという予報を覆す快晴。
教会の鐘の音とともにローマの朝が始まる。
今日は大本命のフォロ・ロマーノ「ベスタのかまどの前での「私大切なもの」ワーク(本当は夏至の日にやる予定だったのだけど、バチカンの休館日の関係で今日になりました)。
さて、どのようなお話が飛び出すでしょうか。
フォロロマーノ&コロッセオに向けて、いざ出発!
フォロ・ロマーノは、19世紀に発掘されるまで、かつてここにローマの中心があったことさえ人々に忘れられていた遺跡で、市民の集会や裁判、政治討論の場として設けられた公共広場として栄えた古代ローマの発展の中核の場。
建築資材として持ち出されたとされるため、多くの遺跡は残っていない。
壮大な敷地には、今は亡きカエサルの神殿、カルトルとポルックスの神殿なども存在した。
その一角にひっそりと、4人の巫女がかまどの女神ヴェスタの「聖なる火」を守っていたとされる神殿跡がある。
宇宙を守る援助者とも考えられていて、神聖視されていた巫女。
ローマでは、夏至にVestalia(ベスタリア)というベスタ神を祝う祭りがあるというとで、わざわざ、はるばるローマまで来たわけだ。
2階建てバスにのって、ご機嫌にスタート。
夏至前のまばゆい光線とさわやか風を受け、気分は最高潮なったその時、角を曲がると、その先にフォロ・ロマーノの凱旋門と左手にコロッセイオが!
おーーーーっ!
紀元前約700年のいにしえ感の半端なさ、存在の迫力に一同、圧倒&感動しつつの到着。

透明の強い日差しの中をひとしきり歩いた後、木陰の遺跡の上に腰を下ろし、いよいよ夏至ワークスタート。
ヴェスタのかまどの前でヴェスタの話ができるなんて、まったく夢のよう。
なんて幸せな体験なのでしょう。

夏至のチャートを読んだ後、各々のチャートに示されたでヴェスタの象徴をナラティブしてもらった。
各々の思い。
デリケートさ、幼さ、夢、秘めた思い…
このように特別な環境でのワークは、とにかく共感を引き起こすことが多い。
大きく納得したり、一緒に胸を痛めたり。
小さいテーマ、大きいテーマ、それぞれに自分の大切に守ってきたものなのだ。
夢の途中であっても、思いが不透明であっても、今の自分が納得できる場所にいられるといい。
そんなことをかまどの前で思う。
そんなこんな、1時間半のワーク終了。
今回は、旅の途中で何かしらの「宣誓」をしようというのもひとつの目標。
Nさんも既にひとつ宣誓をしてくれましたし、そして麻美ちゃんは夢の一つであるオイリュトミーの衣装「クライト」作りの活動に向けての広告写真をローマロケにて撮影。
フォロ・ロマーノで撮影なんて贅沢!
コロッセオの写真はYさん、麻美ちゃんの写真はMさんが撮ってくれました。

私は自撮り棒にはまりまくり。
こんな楽しいものが世の中にあったなんて!と大はしゃぎして、まわりの人たちに笑われている。
かつてここに都があった。
政治討論の舞台があった。
当時とは似ても似つかない姿ではあるが、それでも長い時を経て、今、私たちの目の前で、また違う存在のあり方を見せてくれている。
占星術もそうだ。
かつて失われた時を経て、17世紀以降、人類の知恵として息を吹き返し、そして今に至っている。
私は、その知恵を守り、そして育てていきたい。
3ハウス=射手座・金星にコンジャンクションするかたちでヴェスタを持つ者として、純粋に守りたいものを再確認できたことを、ローマ土産にしようと、眠気に襲われた帰りのバスの中で思った。
明日は夏至。
ニコプラネット夏至号は、日本にいる水煮さんが手はずを整えてくれています。
水煮さん、ありがとう。
nico
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