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nicosmic life --- 心理占星術と未完成な日々

私たちは誰でも宇宙のエネルギーを利用することができる
何を信じるか。期待か心情か。そこに冷静な判断はあるか。
連日、様々なニュースが飛び込んでくる。

痛ましいものもあれば心を打つものもある。
隣国の呆れるような言動を報じるものもあれば、先行きが不安になるような報道もある。
しかし、多くの人が言っているように、マスコミによって編集されたつくられた”事実”によって、多くの人たちが翻弄されているのが今の社会だ。

小林よしのりの「同情=正義になって、失言ひとつも許すまじと全体主義になってしまう」という発言は、占星術的視点から考えれば、まさに、しばらく天体に配置されていた木星ー海王星のコンタクトのことを、そのまま象徴していると考えられるだろう。

けれど、五輪大臣の全文を読もうが、元明石市長の暴言の録音をすべて聞こうが、多くの人は、結局、自分の信じたい”事実”を拾おうとする傾向がある。
特に、射手座・木星、魚座・海王星というパワフルな天体の組み合わせを前に、冷静に自分の水星力(客観的事実、冷静な分析力)を働かせられる人はどのくらいいるのだろうか。

もちろん、水星なんか持ち込まない方が、真実が見えることもある。
たとえば、池江選手の数奇な運命を前に、事実確認や冷静な分析など何の役に立つというのだろう。
そこにはただ、多くの人たちの想いや思惑、期待や不安を背負った、または背負わされた、得ればれし者のまっすぐな勇気やチャレンジがあるだけだ。

多くの人たちの心を揺さぶり、立ち上がらせ、祈る心を引き起こす。
これぞ、まさに射手座・木星、魚座・海王星の美点と言えるかもしれない。

けれど、この組み合わせが悪く出れば、冷静な判断を忘れ、”悪”をつくり出し、この真実だけが”善”であると熱狂することになるだろう。

もうあと数日すると、太陽が風エレメント・水瓶座から立ち去り、水エレメント魚座へと向かう。
その後、3月6日!には、魚座30度で水星が逆行を開始し、3月28日まで順行にはならない。
魚座・水星のエッセンシャルディグニティは、もちろんマイナス5点のデトリメントである。
この時期、すべての天体たちが風エレメント(知性、客観性の象徴)から姿を消す。

この事実だけで、十分、占星術を学んでいる人なら、どんな要素が必要になるか即座にわかるだろう。

なぜ最近、判断に迷うことが多いのだろう。
期待から不安へと気持ちが揺れるのはなぜなのだろう。
信じるべきことを信じ切ることができず、不信を抱き、自分を追い込んでしまうのはどうしてなのだろう。
本当は進むべき道がわかっているのに、なぜ迷う必要があるのだろう。

この時期ばかりは「迷ったときは直感で」ではなく、もっと現実的な判断や計画に意識を向けてもいいかもしれない。
今ここで水星力を鍛えておくことは、3/6以降の牡牛座天王星時代にも非常に重要な力になるし、また2020年12月22日3時21分のグレートコンジャンクションの形成時のチャートを見ても明らかなように、その後も、水星力のテ―マがピックアップされてくることは間違いない。

ときに、見たい真実を見ることも大事な人生のロマンとなる。
何を信じるか。
何を期待するのか。
どんな心情が動いたのか。
それを理解することによって、個々人の”信念体系”、つまり”個性”が明らかになるのはそうだろう。

けれど、それに頼りすぎると、事実を大きく見誤ることがある。
”善”を守ろうと躍起になり、自分の信じたものしか見えなくなる。
けれど、大事なのは本当にそれだけなのだろうか。

相手の立場に立った時、相手はどんな”善”を提示しているのだろうか。
または、どんな周囲の状況や関係性が取り巻いているのだろうか。
なんて悪い奴なんだ!傷つけられた!と決めつけ、相手を糾弾する前に、少しだけ状況を判断する時間を持ってもいい。
そして、自分の考えを組み立て、自分の言葉で相手に伝える。

一方通行の”善悪””白黒”の図式を自分の中に作らないようにすれば、もっとスムーズな解決や判断が見えてくるかもしれない。
答えは一つではなく、選択肢を考えながら、前に進む方法が見えるかもしれない。
そして、その後ようやく、私たちは信じる力、夢みる力を手にし、未来に希望を抱けるようになるに違いない。
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