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nicosmic life --- 心理占星術と未完成な日々

私たちは誰でも宇宙のエネルギーを利用することができる
両極性の力学
昔もブログに書いたことがあるんだけど、私は基礎講座でホロスコープの構造の話をするのが一番好き。
その中でも特に、牡羊座=火星=1ハウス――天秤座=金星=7ハウスといった対向サインの関係、または牡羊座↔牡牛座、双子座↔蟹座といった隣り合わせになっている極性サインの関係の話をするのが気に入っている。

両極性を辞書で引くと、「磁石の両極のように、一つのものが相対立する二つの極に分裂し、一方では統一を回復しようと努める性質」とある。
抵抗しつつ相関し合うという力学は、存在するものすべてにあてはまる。

カール・ロジャースに衝撃を与えた心理分析家、フロイト派のオットー・ランク(このブログでも度々登場しているよ)の言葉から、両極性の重要さのヒントがうかがえる。

「人間には、健康への意志と病への意志の葛藤、自己決定と運命の受容との間の葛藤があり、このような葛藤は単に神経症者ばかりでなく、生命そのものの特徴でもある。したがってセラピーの目標は、エゴに集中するエネルギーのブロックを取り除いて、肯定的な生命力が自由に発動するようにしてやることにある。患者は自らのうちに自己破壊の衝動と共に自己創造の衝動も持っている。だから、患者にとっての真のセラピストは自分自身であり、治療過程の主人公はセラピストではではなく、患者自身である…」

最後の部分は非常に重要だ。
カール・ロジャースがクライアント中心療法を確立したのもこの点にある。

日々の小さな選択から始まり、人生の大きな流れを作る際、個人が自信を持って生きていくためには、ダイナミックな極性の動きを止めてはならない。
一度ブロックされた働きは、やがて自己不信や停滞感につながっていく。

成長し、停滞し、さらに新しい動きを作り、反省があり、そして次の一歩がある。
絶え間なく繰り返される両極の働きを、自己の目的へとつなげていくこと。
でも、それを最終的に決断できるのは自分自身でしかない。

私の実践読みの講座では、著名人のチャートと一般の人のチャートを繰り返し読んでいく。
そうすると、両極性の働きの違いを観ることができたりするのだ。
問題探しの読み方をすると視点が狭くなるし、エピソードの少ない有名人のチャートばかり読んでいると、天体の働きの複雑さを理解することができなくなる。

なぜマザーテレサは、あれほど難しい火星をあのタイミングで動かすことができたのだろうか。
なぜ牡羊座の女性は、自立することにあれほど抵抗を示すのだろうか。

両極性の働きを考えながら、チャートを読んでみよう。
最終的に、人生は自分自身の生きた結果しか手にできない。
自分の中の足りないものを誰かに求めるのでは吐く、自分の中にある両極性を意識してみると、また違ったヒントを手にできるかもしれない。
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Comment
<<この記事へのコメント:>>
一つ前のサインのこと
先週に中級講座を受けたときに、牡羊はどうして着火の勢いで自己主張しないとならないか、それは背景に個が集合の中に混じり合う魚座に引き戻されない為…コレを聞いてから色々考えています。
自分のMCが牡羊で今そのような心理で不安だから、より印象に強く残りました。一方蟹のASCは不安が強まる時だからこそ所属していた場所にシガミツクことで(馴染んだやり方で)乗り切ろうとします。
これまでの生存戦略では先がない気がする中年危機の真ん中です。
占星術を生かして得られた言葉はとてもザックリしていて、使い古されたり聞き飽きたりした言い回しでもありますが、タイミングに合わせて投げ掛けられると気付きがたくさんあると思います。ASCやMCのサインは固定的ではない仮のペルソナだと繰り返し仰られたことを噛みしめています~。
2012/10/06(土) 12:50:51 | URL | みねんこ #-[ 編集]
Re: 一つ前のサインのこと
みねんこさん

こんばんは。
中級講座後、次々に鋭い解釈のコメントをいただきありがとうございます。
毎回、読むのを楽しみにしています。

> これまでの生存戦略では先がない気がする中年危機の真ん中です。

言葉の言い回しが面白くて、つい笑ってしまいましたが、確かに中年の危機は、「もう若くない」という理由で戦略を練り直す必要があるかもしれませんが、成熟という意味では、今までの自分の人生が再評価される時でもあると思います。
こんなに豊かな知識を持っているのなら、それを隠し持っているだけではもったいないです。
火星期だからこそ、これまでに蓄えた「私の世界観」をMC・牡羊にぶつけてみる時なのかもしれませんね。

>ASCやMCのサインは固定的ではない仮のペルソナだと繰り返し仰られたことを噛みしめています~。

そうです。そうです。
ASCやMCは、ただの感受点です。
そして、そのサインの象徴を自ら限定してしまう必要もありません。
自分の感性で動いた時、それが各人のサインの象徴になっていきます。
だから、象徴解釈って面白いんですよね。

みねんこさんが、どのような火星期を過ごすのか、これからも陰ながら見守っていきたいと思います。
また、面白いコメント聞かせてください。
2012/10/07(日) 01:22:29 | URL | nico #-[ 編集]
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