nicosmic life --- 心理占星術と未完成な日々

私たちは誰でも宇宙のエネルギーを利用することができる
理想主義と向日性――ちゃんと太陽の方向を向いているか
先日の上級講座は職業占星術の続きを行ったが、その際「理想主義的な職業観について」をテーマに上げた。
ティルは著書「vocations」の中で、「水星と金星が一緒に適職プロファイリングに関わってくることが多いのはとても興味深い」と言っている。

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このアスペクトは、理想主義の感覚があると考えられるが、適職プロファイリングでは、何か美しく充実するものを求める欲求を推測させる。ものごとがユニークで豊かに聴こえるように、なるべく美しく見えるように、機能が素晴らしくなるように、優れた詩を創り、美しい曲を書き、巧妙なビジネススタイルを考案する能力となるだろう。ものごとが理想的であるよう、個人はそれを確立していくのだ。
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水星、金星の組み合わせは、ものごとを創り出す能力ということだけではなく、人生を生きる上で自分の感性にあった「美学」が重要な要素となるということでもある。
その美学が職業やライフスタイルに反映されていないと、フラストレーションとなり、そのエネルギーが言い訳や現実逃避といった理想主義へと走ってしまうことになる。

この箇所を読みながら、あるひとりの女性が頭をよぎった。
最近、NHK朝ドラで注目されているという、翻訳家、児童文学作家の村岡花子その人だ。
世の女性は、どれだけ村岡花子の作品に心ときめかせたか。
特に、代表作「赤毛のアン」に描かれた瑞々しい風景描写、アンの豊かな想像力と明るさ、とりまく人間模様を思い出すと同時に、自分が少女であったことを思い出させてくれる。

その村岡花子は、チャートに水星、金星のコンジャンクションを蟹座に持っている。
そうだろうな。
そうでなくちゃ。
でなければ、彼女の人生、彼女の作品はあのようであるわけがない。
プリンスエドワード島を自分の生まれ故郷のようにいきいきと描くその感性。
心理学的に言う合理化、ティルの言う理想主義は、ただしい方向に導かれれば、あれだけ豊かな世界を生み出すことができるのだ。

そして、正しい方向というのが太陽の「目的意識」ということになる。
「多くの人に明日への希望がわく物語を届けたい」というのが、村岡花子の目的だったというが、「その想いを胸に、空襲のときは風呂敷に原書と原稿を包んで逃げた」というのだから、どれだけ不屈の精神だったかがわかる。

「向日性」という言葉がある。
植物の茎などが太陽光線の強い方へ向かって屈曲する性質のことを言うが、ティルの言う理想主義は、まさにその「向日性」を必要とするのだ。
赤毛のアンのように、村岡花子のように、いつだって太陽の方向に顔を向けて生きることができれば、その力は絶大だ。

今日、フィギュアスケートの鈴木明子のインタビューを読んだ時にも、同じ「向日性」を見た。
彼女は、引退を決断したことについて、以下のように述べている。

プロのスケーターになりたければ、ショーに呼んでもらえるスケーターにならなければならない。もしコーチになりたいなら、コーチをしてほしいと思われるような選手にならなければいけません。今後の活動を考えて、残りの選手生活で「これをやろう」と決めれば、より可能性は広がるでしょう。自分の未来は、「今をがんばること」でしか見えてこない。

彼女ももちろん、牡羊座に水星、金星のコンジャンクションを持っている。
太陽の方向に顔を向けられれば、これほど大きな決断にも清々しさが漂うのだろう。
もし、この組み合わせを持っている人がいたら、ぜひ自分の明るく美しい未来像をイメージしてもらいたい。
その上で、自分の美学をどうように人生にいたしたらいいかを考えてほしい。
この組み合わせを自分がうまく生きることができないことの言い訳や逃避に使うのでは、あまりにももったいない。
太陽の方向に顔を向け、美しい世界を思い描けるといいね。

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